汎用出力機能で複数条件の設定方法

 FCSSの「環境設定のエンジン・車種の選択」を「0、共通」を選択した後、汎用外部出力用のパラメータに下表の順序でパラメータをセットします。
 
 
係数名 内容 設定値
出力本数 出力の有無 0または1
エリア2 条件数 1〜5
エリア3
エリア4
エリア5
エリア6
第1条件 評価データ
ON条件
OFF条件
判定条件
表1参照
 

表2参照

エリア7以降 第2以降の条件
(条件数−1)回繰り返す
条件間の論理式 表3参照
評価データ
ON条件
OFF条件
判定条件
表1参照
 

表2参照

出力極性
出力ポート
0または1
4または7

 出力本数(出力の有無)

0か1かの指定になります。0:出力なし、1:出力あり
「1」がセットされた場合、直ちに外部出力の処理に入る為、予め他の設定を全て完了した後、「1」をセットする必要があります。また、条件設定を変更する場合は、一旦「0」にした後変更を行い、変更終了後「1」に再セットしてください。車種によっては初期値で「1」がセットされているので、条件設定を行なう場合は必ず「0」にしてから行ってください。
 条件数
1〜5、この条件数に合わせて以降のパラメータをセットする必要があります。
 評価データ
評価するデータの番号を表1で指定します。
 ON条件
出力をOFFからONにする時の評価値です。値は内部データ表現で指定する必要があるため、実際の値に評価データに応じた倍率(表1)を掛けて設定します。
 OFF条件
出力をONからOFFにする時の評価値です。値の設定方法はON条件と同じです。
 判定条件
判定条件を表2の番号で指定します。評価データが水温(11)、吸気温(12)、アイドル安定化点火補正値(9)の場合はマイナスの値になる場合があるため、符号有りの判定条件(6〜9)を指定してください。
 条件間の論理式
条件間の論理式を表3で指定します。3つ以上の条件がある場合は条件番号の小さい側から順番に評価が行われます。例えば3条件の場合、第1条件と第2条件の間の論理式の評価を行い、その後その結果と第3条件の間の論理式の評価を行ないます。
 出力極性
標準は「0」です。外部回路の構成などでON/OFFの出力を逆にしたい場合は「1」をセットします。
 出力ポート
AE86用、AE92前期、AW11用は「4」、その他は「7」をセットします。
 
ON条件、OFF条件の設定値について
 ON条件、OFF条件は、別の値を設定することで、ONからOFFとOFFからONの動作の値に差を付け(ヒステリシス)細かい変動や測定誤差等で、ON/OFFが頻繁に切り替わらない様にするためのものです。
 判定条件が「超える」、または、「以上」の場合はON条件よりOFF条件を小さく、「以下」、または、「未満」の場合はON条件よりOFF条件を大きく設定する必要があります。なお、「同じ」、「異なる」の場合は同じ値を設定します。
表1、評価データの指定番号と単位、倍率
 
評価データ 番号 単位 倍率
測定データ 回転数 13 rpm 1
吸気圧 15 mmHg 1
水温 11 10
吸気温 12 10
スロットル開度 16 10
外気圧 18 mmHg 1
バッテリー電圧 17 10
車速 21 km/h 1
外部入力電圧 33 1000
補正係数 吸気温補正係数 1000
水温補正係数 1000
始動後増量補正係数 1000
加減速補正係数 1000
出力増量補正係数 1000
空燃比フィードバック補正係数 1000
アイドル安定化補正係数 1000
燃料カット復帰補正係数 1000
外気圧補正係数 1000
アイドル安定化点火補正値 1
算出値 等価吸気圧1 19 mmHg 10
等価吸気圧2 20 mmHg 10
有効噴射時間 22 mS 100
無効噴射時間 23 mS 100
点火時期 26 BTDC 1
ドエル角 27 1
始動後経過時間 34 1
空燃比計連動機能関係 目標空燃比 36 1
実空燃比 37 1
空燃比補正係数 35 1000
発電制御関係
(NB8Cのみ)
バッテリー温度 42 100
現バッテリー電圧 43 100
目標バッテリー電圧 44 100

 

表2、判定条件
 
 

判定条件 関係式 番号
同じ 評価データ = ON/OFF条件
異なる 評価データ ≠ ON/OFF条件 
超える 評価データ > ON/OFF条件
以上 評価データ ≧ ON/OFF条件
以下 評価データ ≦ ON/OFF条件
未満 評価データ < ON/OFF条件
超える(符号有り) 評価データ > ON/OFF条件
以上(符号有り) 評価データ ≧ ON/OFF条件
以下(符号有り) 評価データ ≦ ON/OFF条件
未満(符号有り) 評価データ < ON/OFF条件

表3、関係式
 

関係式 説明 番号
OR 「または」、どちらか一方の条件がが成立すれば、成立とする
AND 「かつ」、両方の条件が成立した時に、成立とする
XOR 「排他的論理和」、どちらか一方のみ条件が成立している時、成立とする

注意

 パラメータに誤った値を設定しないようにしてください。最悪の場合、マイクロコンピュータが停止し、バッテリーのマイナス端子を外した後、初期化処理が必要になります。また、初期化が必要になった時の為に設定開始前にパラメータをパソコンファイルに保存しておくことをお薦めします。
 ON条件とOFF条件の大小を逆に設定しないようにしてください。評価データがON条件とOFF条件の中間の状態になった場合に、高速でON/OFFが繰り返されるため、外部に接続したリレーやモーターに悪影響がでます。
 イグニッションON直後、および、初期化動作中は出力が不定になります。また、エンジンが始動するまでは測定データや算出値は0、補正係数は1.0となるので、その場合でも問題が起こらないように外部回路を構成してください。
 出力の取り出しは別売の「ランプハーネス」または「リレーハーネス」をご利用ください。